雲の中で散歩

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Love story  獄京 forever

wedding Come closer

20090409223739.jpg










辺りは夕闇に包まれ、ゆっくりと夜の帳が降りてきた。

二人が滞在することになった古城は、せっかく良い状態で残っているのだから、とお城の持ち主と街の人達が希望して、宿泊できるように改築され、地元のホテルがサービスを担っている。

隼人と京子は、シェフが腕によりをかけて作ってくれたドイツ料理のディナーを、美味しく頂いた。
朝食と夕食、お風呂はサービスに入っているのだ。



夜空には星がちりばめられている。
今夜は新月だろうか、夜の闇が濃い。
ちらちらと瞬く星達が美しい夜を約束していた。






京子はバスルームで、またしても驚かされていた。

「 ね、猫足のバスタブに薔薇の花びらがういてる ・・・ 」

かわいいっ けど私、隼人のロマンチストさを甘く見ていた?

・・・ よし、もうこうなったらひたすらロマンチックに浸っちゃおう。
一生に一度だし!


広いバスルーム、白い猫足のバスタブの中、薔薇の花びらを掬いながら、京子は一息ついた。



バスルームは二つあり、京子が部屋に戻った時、まだ隼人は戻っていなかった。
クラシカルな小物と家具が一揃えされている部屋に、数個キャンドルが灯されている。
何となく落ち着かない心持ちで、彼を待った。


やがてガチャリ、と鍵が開く音がして、隼人が戻ってきた。
キャンドルと薔薇の花を数本持っている。


「 待った? 」

「 う、ううん! 」
どぎまぎして京子は答えた。


ドキドキしている。
隼人の手元で揺れるキャンドルの灯りのせいか、
彼がいつもよりも艶っぽく見える。


「 薔薇の花、もらってきた♪ 」
いつものように、隼人は天真爛漫に話しかけた。


「 あっ ありがとうっ
すごいきれいだよね、、 薔薇の花、好きだなあ。
・・・ あ、それでね、これ! 」

京子は隼人の手のひらに、小さな王冠のモチーフの銀のブローチをわたした。

「 誕生日プレゼントなんだ、おめでとう、隼人 ・・・
アレクサンダーさんにお揃いで作ってもらったの ・・・ 」
何故か京子は胸が詰まって、明るく言えなかった。


「 サンキュ ・・・ 」
澄んだまなざしで隼人はブローチを見つめる。

「 初めてだな、京子が身につける物くれるのって 」
隼人は笑ってみせる。

「 え、そう、かな、そうだよね、えっと ・・・ 何か束縛したくなかったの ・・・ 」
アクセサリーは何となく彼を束縛してしまう気がして、意識的にプレゼントするのを避けていた。
けど今年は特別な年だから ・・・


くすっと隼人は笑い、
「 京子になら束縛されても俺は気にならないぜ 」 といたずらっぽく笑う。

「 なっ 何いっ 」

「 どっちかって言ったら俺は京子を束縛したいけど 」 とウィンクした。

「 来年の誕生日はアクセサリーを贈る♪ 」

「 も、真面目に言ってるのにっ からかってるんだから 」
そう反抗しながらも、京子は何処か安心して、このまま彼の笑顔を見ていたいと感じた。


「 も、
きゃっ 」
隼人は不意に京子の肩と両膝の後ろに腕を回して抱き上げ、ベットへと運んだ。

天蓋付きのベットへと京子を座らせると、隼人は柔らかな絨毯に膝を付いて、彼女を見上げる。


「 京子、可愛い 」
隼人は熱っぽく囁くと、そっと京子の左手を取り、薬指に口付けをした。

「 本当は、君をもう誰にも見せたくないほどだよ 」

「 っ な ・・・ 」

口付けされている左手が熱くて、京子はクラクラしてきた。


「 京子のためたら俺は死ねるよ 」
左手を握ったまま、隼人は静かに言った。


さっきまで天真爛漫に笑っていたのに、今、彼の瞳には信念しか映っていない。

「 ・・・ そんなこと言わないで、隼人 ・・・ 」

不意に京子は泣きそうになり、声を振り絞った。

「 本当のことさ 」

真剣な彼のまなざしに、胸が締め付けられる。

「 ・・・ 私も隼人のために死ねるわ ・・・ 」

絨毯に膝を付いているため、自分よりも下の位置にある彼の瞳を見つめ返す。

「 ・・・ サンキュ。
けど、絶対に京子を死なせたりしない。
必ず俺が守るよ 」

「 もうっ 私だって隼人を死なせたりしない、守るわっ 」
必死になってそう答えると、

「 可愛すぎだ、京子 」
と、ふふっと隼人は笑い、京子は自分の頬が紅くなっていくのを感じた。

いつも隼人は、私よりも大人だ。


「 ねえ、隼人 ・・・
一緒に生きていこう。

二人で長生きするんだから、ね、絶対だよ 」

「 ああ、絶対、な 」
微笑んで、隼人は柔らかく答えた。






「 愛してる、京子 」

「 愛してます、隼人 」

隼人は京子の髪を優しく撫でると、キスをした。
白い素肌が薔薇色になる。

天井が揺らめいて、京子の目に隼人の肩越しから、天蓋に刺繍されている夜空が見えた ―――――――








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2009.09.09 03:04 | L-s | トラックバック(-) | コメント(-) |
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