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雲の中で散歩

世界で一番の Live バンド Yellowcard の応援blogです! This is the Yellowcard fan blog. We love Yellowcard !!!!!


Love story  獄京 forever

wedding honey











結婚の誓いを交わした隼人と京子が、教会から庭に出ようとすると
シャボン玉とライスシャワー、フラワーシャワーが降ってきた。

おめでとう! という歓声の嵐が、たくさんの花びらと一緒に舞い降りてくる。

青空の中、二人の姿を待ちわびていた教会の鐘が鳴り響き、澄んだ音色を奏でる。
陽光が二人を包んだ。





新郎新婦は記念撮影が済むと、教会の広場
六月にお茶会をした場所で、少し待機していた。
式に出席した招待客はアフターパーティーが開かれるレストランへと先に向かった。


そこへ神父さま夫妻とアレクサンダー夫妻がプレゼントの包みを抱えて、嬉しそうにやってきた。
みんなニコニコとしている。


まず神父さまが温かい笑顔で語りかける。
『 本当におめでとう、隼人、京子。
そして、誕生日おめでとう、隼人。
生涯、二人で力を合わせて、人生の航海を続けるんだよ。
誓いの言葉が守ってくれる。
大丈夫、君達は大丈夫だ 』

『 はい ・・・ 神父さま ・・・
ありがとうございます!! 』
新郎新婦はいつものように、同時にお礼を言う。

その様子にさらに笑顔になる。

『 贈り物を見てやってくれ。 さあ、開けてみて 』

『 はい、
・・・ あ! 』

『 うん、今年のクリスマスにはこれを使ってくれると嬉しい 』

プレゼントしてくれたのは、真っ白なペアの華奢なティーカップと、
そして、かなり本格的な、木製の小さなクリスマスツリーだった。
カラフルなツリーの天辺に、金色の星が煌めいている。

『 はい、毎年必ず飾ります ・・!
本当にどうもありがとうございます ・・・!! 』
隼人が頭を下げる。

『 ありがとうございます。
ツリー、神父さまが手作りして下さったのでしょうか?
趣味だと隼人から聞いていて ・・・ カップもとてもきれい ・・・ 』

隼人と同じく、感激して京子が聞くと、
ああ、とちょっと恥ずかしそうに神父さまは頷いた。


『 そして、私達からだ♪ 』
穏やかにとやりとりを見守っていたアレクサンダーが優しく言った。

『 わあ!!! 』

アレクサンダー夫妻は、銀色に輝くスプーンとフォークの一揃をプレゼントしてくれた。
もちろん、アレクサンダーの手細工の品だ。
太陽の光をキラキラと反射している。
そして、二つのコップ大のキャンドル。


『 ありがとう、、!!!』

『 生涯、健康に、一緒に食事をしてね♪ 』
アレクサンダーの奥さん、エマがとびきりの笑顔で柔らかに言った。

京子はますます感動して、はい、と泣きそうになりながら答える。

『 はい、必ず 』 隼人も真剣に答えた。

ありがとうございます、と、心を込めて、隼人と京子は再び丁寧にお礼をした。



『 ほら、もう行かないと!
私達も向かうさ♪ みんなもう着いてるだろう♪ 』

アレクサンダーが花婿と花嫁を促す。
そして、アレス リーベ ツム ゲブーツターク! と、ドイツ語で誕生日おめでとう、と言い、
隼人を抱き締めた。


そうこうしていると、朝、教会へと送ってきてくれたアルバートさんが元気にやってきた!

『 新郎新婦、そろそろ出発ですよ! 』

「 アルバートさん!! 」

思わず京子は、驚いて隼人を見た。
隼人は当然♪ と目配せして、ウィンク。

馬車で、、向かうんだね ・・・ と京子は心の中で呟き、
朝から驚かされ続けて、何となくまだ消化できていない気持ちを込めて、
彼の背中を、もう! とぐっと両手で押したが、心は喜びであふれていた。



いよいよ、アフターパーティーへと出発。
朝と同じように、アルバートさんは楽しげに鼻歌を歌っている。

京子は隼人と一緒に馬車に乗ることが出来て、実は嬉しかったのだ。


何だか不思議だ ・・・

朝は一人で同じ馬車に揺られていた。
今は隼人が隣に座ってくれている ―――


隼人は京子が馬車に乗り込むのを手伝い、
二人は手を繋いだまま座っていた。
交換した指輪の重みが愛しい。
時折目が合い、微笑みを交わすと、どちらともなく俯いて、そうして窓へと視線を投げかける。


二人は誓いの言葉と、神父さまの言葉を噛み締めていた。


これから長い長い、永い時を、君と一緒に歩いていくんだ。







「 ほら 」

「 あ、、ありがとう 」


レストランの前へと到着し、馬車から降りる京子に、隼人は手を差し出して、地面へ着地させてくれる。

何故か照れてしまう。
彼が見慣れない真っ白なタキシードを着ているからだろうか。
まるで初めて二人きりで出かけた日のようだ。
すでに夕暮れが近づき、辺りは静かな空気に包まれていた。


隼人と京子は、二頭の馬を撫でてあげた。
温もりが伝わる。
撫でてもらうと、二頭は嬉しそうにしっぽをかすかに動かしてくれた。

『 ダンケシェーン、アルバートさん 』
『 ダンケシェーン! 』

アルバートさんはにっこり得意げに花婿と花嫁に頷いて、二頭の馬の頭を撫でてあげた。



―――――――


「 ん、うまい! 」

今しがたケーキ入刀をした、ドイツ風の苺のケーキを見つめて隼人は呟いた。

「 よかったあ♪
エマさんに手伝ってもらったんだ♪ 」
京子も美味しそうに頬ばる。
ケーキは京子の希望で、彼女自身が作ったのだった。

デザートのケーキ、そして、旬の果実のアイスクリームがふるまわられると、
パーティーの司会、ほろよいのディーノの底抜けに明るい声が響いた。

「 さあ、新郎新婦にファーストダンスを踊ってもらおうぜ!! 」

パーティーには親族はもちろん、新郎新婦と親しい人達ほとんどがお祝いに駆け付けてきてくれていた。


「 踊ろう 」
会場の雰囲気に背中を押され、
隼人は京子の手を取り、自然にワルツの調べに乗る。

「 わ、ちゃんと踊れるかな 」 赤くなりながら、京子は足元を見た。

「 平気だって♪
俺に任せて 」
優しく彼が微笑んだ。

隼人は優雅にワルツのステップを踏んでいく。

何だかくすぐったい。
二人は見つめ合うと笑った。
京子は隼人にリードを任せ、微かに香る、彼の香に酔った。



「 さあ、みんな踊ろうぜ!!! 」
花婿と花嫁のファーストダンスを満足そうに見届けると、ディーノが明るく叫んだ!
次々に席を立ち、みんながワルツに乗る。

もちろん隼人と京子も踊り続けている。



「 よかった、ご両親も楽しそうだ 」

和服姿が粋な、照れながら踊っている京子の両親の姿を確認すると、
ほっとして隼人は囁いた。

「 芝生兄は酔ってるなあ 」
はは、とちょっと笑って、隼人は了平の笑顔も確かめる。

「 うん、楽しそう ・・♪
ありがとう、隼人 」
両親、そしてもうすっかりシャンパンとビールで酔っている了平の笑顔を見て、京子も囁いた。


ただ黙って、二人はワルツに身をゆだねる。
音楽が心を開いていく。


今、この瞬間を閉じ込めることができたら良いのに。
例えばシャンパンの瓶に、ワルツを踊る彼女と自分の姿を閉じ込めることができたら ・・・


このままでいたい、
ずっとこのままでいられたら ・・・


握った手と、肩に京子の体温を感じながら、隼人はぼんやりとそんなことを思った。






「 何かだんだんステップ、わかってきたみたい 」
嬉しそうに京子が言う。

「 よし、じゃあターンだ♪ 」

にかっと笑って、隼人は京子を軽やかにターンさせた。
ドレスが美しく揺れる。
ターンをした京子を、隼人はしっかりと受けとめた。


こうやってたまには家でも一緒に踊ろう

隼人が耳元で甘く囁くのを、京子は確かに聞いた。






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2009.09.09 03:04 | L-s | トラックバック(-) | コメント(-) |
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