雲の中で散歩

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Love story  獄京 forever


wedding 9月 9日










厳かに、今、扉はひらかれた。
一筋の太陽の光が、道を照らす



それまで歌われていた賛美歌が突然にやむと、教会内は静寂に包まれた。


ついにその時が近づく。


扉が開け放たれ
白き花嫁が姿を見せる、その時が ・・・



隼人は演奏がやんだ瞬間、ドキッとして、それまで祭壇へ向いていた正面を扉へと向けた。


まっすぐに扉を見つめ
彼女を待つ ―――――――



[ ・・・ ギギ ・・・ ]

ゆっくりと扉がひらかれる音が、静寂の中響きわたる。

待ちわびた、最愛の人の姿がそこにはあった。


「 ・・・・・・・・ 」
純白のドレスに身を包み、太陽の光を背に、静かに一礼をした京子に
隼人は息を飲んだ。


ああ、やっぱり京子は天使なんだ ・・・
それとも、女神 ・・・・・・・?

ゆっくりと、京子は隼人が待つ祭壇の前へとヴァージンロードを歩みだした。

クラシカルなレースで縁取られた白いヴェールに包まれ
その表情を窺い知ることはできない。
京子はほんの少しだけ俯きがちに、しかしはっきりと、歩みを進めていく。


まっすぐに、自分へと進んできてくれる彼女の姿に
隼人はだんだん胸がつまり、瞳の奥が熱くなってくることを感じていた。

うまく呼吸ができない。
まるでスロウモーションのようだ。
陽光に輝く京子が、とても神聖な存在に感じる ―――


今、この瞬間を永遠に憶えていたい

無意識に隼人は、自分の両の手の平を握り締めていた。



視界の端から見える周囲の雰囲気から、祭壇に近づいたことがわかった京子は
自分を待っているであろう、隼人のまなざしを求めて、顔を上げた。
するとすぐに隼人と目が合い、京子はほっとして微笑む。
隼人も柔らかな笑顔で見つめ返す。


愛しい、
愛しい人



隼人へと辿り着くと、京子はそれまで自分の左側を歩いてくれていた自身の父へと、感謝を込めて優雅にお辞儀をした。
京子の父もまたお辞儀で返し、そして隼人を見て頷き、家族席へと着席した。


隼人ははっとして、お辞儀をすると
純白の、腕までの手袋をしている京子の手を大事に取り、自分の左腕に彼女の手を握らせた。

手袋は指先が出る形のもので、手のひらから京子の温度を感じた。
彼女の手を取った時、二人は目が合い
お互い、くすぐったそうに笑顔を交わす。

ほんの一瞬、隼人と京子は見つめ合うと
神父さまへ向き合った。

『 よく辿り着いたね。
あなたたちの結婚の儀式を始めよう 』
神父さまは穏やかな微笑みをたたえ、英語で語りかけた。


『 汝、獄寺 隼人は笹川 京子を
その健やかなるときも 病めるときも
喜びのときも 悲しみのときも
富めるときも 貧しいときも
これを愛し これを敬い
これを慈しみ これを助け
その命ある限り
真心を尽くすことを誓いますか 』

『 誓います 』
隼人は心から誓った。


『 汝、笹川 京子は獄寺 隼人を
その健やかなるときも 病めるときも
喜びのときも 悲しみのときも
富めるときも 貧しいときも
これを愛し これを敬い
これを慈しみ これを助け
その命ある限り
真心を尽くすことを誓いますか 』

『 誓います 』
京子もまた心から誓った。

『 この結婚に異を唱えるものなければ、沈黙をもって答えよ 』

しんとしていた教会内は、さらにしんとして深い沈黙に包まれた。

隼人と京子は見つめ合っていて、
まるで、すでに二人だけの世界へと、とうに旅立っているかのようだ。

初々しい二人を見て、何てかわいらしい二人だと、ふいに楽しくなりながら
神父さまは結婚の儀式を進める。


『 此処に二人を夫婦と認める 』
高らかに神父さまは宣言した!

『 聖なる指輪の交換を 』

甘い感情と、極度の緊張に耐えている隼人を見て
エドワードは幼い頃の隼人の姿を思い出していた。
温かい気持ちが沸き上がると同時に
この結婚式をしっかりと執り行わなければ、と改めて程よい緊張感に気を引き締める。


リングピローに乗せられた、隼人と京子の結婚指輪が運ばれてくると
隼人はますます緊張しだした。
鼓動がこめかみの辺りにまで響いてくる。

めまいを覚えたらどうしたらいい ・・・ けどそんなことに今は構っちゃいられない。
絶対に、ちゃんと京子と指輪を交換するんだ ―――

対になった一組の、銀色に輝く指輪は、キラキラと煌めきながら
持ち主の指にはめられる瞬間を待っている。

隼人は京子の左手をそっと握った。
微かに指先が震えたが、大丈夫、
ちゃんと京子の薬指にはめられる。

丁寧に、丁寧に指輪をはめていく。

京子は、隼人のそんな様子を見て、堪えきれずに涙した。

指輪を完全にはめると
ヴェール越しに隼人は京子を見つめ、優しく微笑んだ。
彼の瞳もまた涙で潤んでいた。


たった今、最愛の人にはめてもらえた指輪を見つめ
今度は京子が指輪を、愛する隼人へとはめてあげる。

隼人の手を握り、緊張で震える指で、自分がそうしてもらったように、
丁寧にはめてあげる。

その時、京子の手に一つの光が落ちた。
それはまぎれもない、隼人の涙だった ―――



『 さあ、誓いの口付けを 』


隼人は左の薬指が熱を持っているように感じられて、京子のヴェールを顔からあげる手が、やや震えてしまった。


京子の麗しき肌と、透き通った瞳が見える。


君の顔が見たかったんだ ―――


京子の瞳は潤んでいた。
彼女の涙の跡を、親指で優しく拭いてあげる。
隼人の瞳にもみるみる涙があふれてきた。


祭壇の窓から、おしみなく陽光が降り注いでいる。

京子の腕に隼人は優しく手を置き、
そして静かに目を閉じると
二人は誓いの口付けを交わした







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2009.09.09 03:04 | L-s | トラックバック(-) | コメント(-) |
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