雲の中で散歩

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Love story  獄京 forever

after Ten years...

wedding Will you marry me?










六月のある夕暮れ、隼人と京子はいつもの通い慣れた丘を散歩していた。


「 星が見えてきた。 帰ろう、隼人
明日の朝、早いんだよね? 」

夕闇の迫った空に、輝きだした一番星を京子はじっと見た。

「 ・・・ どうしたの?? 」
隼人が何も言わないので京子は不思議に思い、彼の横顔を見つめる。

しばらく隼人の視線はまっすぐ前を向いていたのだが、急に深呼吸をして、
京子の瞳へと澄んだまなざしを向けた。

距離を詰めて正面に向き合うと、すっと京子の左手を取る。
そして、躊躇わずに屈むと、左足は地面に付け、右足は膝でおって跪いた。


「 えっ 」 と京子は動転し、隼人と一緒に屈もうとした。

「 なっ 京子は屈まなくていんだってっっ 」

心なしか頬が紅くなっている隼人が、あわてて言う。

「 えっ で、でもっ ・・・ 」


これって、、

こんなことって ―――
鼓動が早くなり、彼の様子にあたふたしながら、京子は自分は夢を見ているんじゃないかと思う。


ややあって、隼人は京子をまっすぐに見つめた。
その瞳には、先程までの照れた表情はなく、
ひたすら真剣な光だけが湛えられている。
いつものように、隼人の瞳はキラキラと煌めいていて、星が入っているようだ。


一呼吸して、隼人は決心して口をひらいた。
左手に熱がこもる ―――

「 ミス京子
どうか私と結婚して下さい 」

「 はっ はい、はい、、もちろんです ・・・!!!」


ああ、神様 ・・・・・・・


「 どうしよう、隼人
私、もう死んでもいい 」
隼人の手を握り返しながら、京子は呟いた。
あまりにも嬉しくて、
嬉しくて、喜びが涙と共にとめどなく押し寄せてくる。


「 バカヤロ。 たった今、一緒に生きていくための約束をしたんだぜ 」

生涯、たった一度の申し出を、最愛の人に受けてもらえて、不安と緊張から解放され、
隼人は潤んだ瞳で柔らかく笑った。


「 ・・・ っ ・・・ うん ・・・ 」

たまらず泣きだした京子の左手を握ったまま、
隼人は立ち上がると、優しく彼女の右手も取った。

彼女の右手はスカートをギュッと握り締めていた。

「 あ、汗かいちゃってる、私、ゴメン 」

落ち着いている隼人の態度が、更に涙を落とさせる。
ただただ安心するのだ。


「 ははっ 平気だって♪」

隼人は彼女の両手を左手だけで握り、右手で京子の涙をそっと拭った。

「 ・・・ 隼人、
本当に、、本当に私で良いの ・・・? 」

一瞬、胸に痛みが走った。
だけど、聞かずにはいられなかった。
自分で本当に良いのだろうか? ・・・
ほかの誰でもない、隼人だからこそ、
彼には一番に幸せな人生を歩んでほしい ―――


問い掛けた瞬間、胸の痛みは、両頬がひっぱられる、軽い痛みに変わった。

「 ふぁ、ふぁや、と 」

隼人が京子の両頬を軽くひっぱっていたのだ。

「 バカヤロ!
俺は京子がいんだって!
京子じゃなきゃ ・・・ 」

バカヤロ、と言った瞬間までは穏やかに微笑んでいたのに、
不意に泣きそうなったような隼人を、京子は思わず抱き締めた。


「 ・・・ ごめん。
もう二度とこんなこと言わない。
私も隼人がいい、隼人しかいない 」


どうして泣きそうになったのか、自分でもわからない。
自分の言葉に、改めて京子しかいない、と感じたからだろうか ―――
首筋と頬にかかる京子の髪の柔らかさと、彼女から香る花の香りに導かれて、
隼人は目を閉じ、彼女を強く抱き締め返した。


どのくらい抱き合っていたのか、一分か、十分なのか、それとも一時間なのか、
二人にはわからなかった。

「 そだっ 」
隼人は思い出し、スーツのポケットをゴソゴソと探す。

「 肝心なもの。
ほら、手、かして 」

にっこりすると、隼人は再び京子の左手を取り、そしてポケットから取り出した、
小さな黒い箱に納まっていた銀色に輝く指輪を、
彼女の薬指にはめていく。


「 きれい ・・・ 」

まだ涙交じりの声で、京子が囁いた。


同じ旋律を奏で、二人の鼓動が重なったように感じられた ―――







「 それから、明日からのドイツ出張、京子も一緒だから♪ 」

「 え!! 」

「 許可もらってるし、チケット予約してあるし♪
なに? 嬉しくない?? 」

「 なん、う、嬉しいけど、
けど、私にも予定というものがっ 」

「 大丈夫、滞在は三日くらいだし、何とかなるって♪ 」

「 な、な、なっ 」

どうにかして言葉を見つけようとしている京子に、
隼人はにかっと天真爛漫に笑いかけた。
その笑顔には逆らえない。

「 もう~! 」

「 帰るぞ♪ 」
隼人は京子の左手を握ったまま歩きだす。
今宵も星達が瞬きはじめていた。






眩い朝日を受けて、飛行機は滑走路を飛び立った。
ドイツ行き、時間通り。

飛行機が安定飛行に移ると、隼人は京子が用意してくれたランチボックスを取り出した。

「 な? 何とかなっただろ♪ 」
隼人は隣の席に座る京子に満足そうに、可笑しそうに笑いかけた。

と次の瞬間、朝ご飯! と言って、京子は隼人の口に、むりやりおむすびを詰め込んだ!

隼人はおにぎりを飲み込もうともごもごして、ゴメン、と謝ると、
いいよ、と京子は微笑む。


日の光を反射して、薬指の指輪が輝いていた








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2009.09.09 03:04 | L-s | トラックバック(-) | コメント(-) |
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