雲の中で散歩

世界で一番の Live バンド Yellowcard の応援blogです! This is the Yellowcard fan blog. We love Yellowcard !!!!!

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
第5話




一週間は、本当にあっという間だった。

今日からはまた一人の夕飯だ。

いつもの帰り道を、隼人はひとり歩いていた。
この一週間は、本当に楽しかった。


京子と一緒に帰った日もあった。
彼女といると、不思議と楽な気持ちでいられた。
―――

俺、笹川が好きだ ・・・


彼女ととツナの顔が、交互にうかぶ ・・。

家に着いても何となく寂しい心持ちのまま、隼人はソファーに無造作に寝転んだ。







ピンポーン


!!!

えっ誰、、 ――・・・

もしかして、笹川 ―――!!



「はいっ!!」

思わず、隼人は玄関までダッシュした!

「隼人ー♪」

「んなっっ

あっアネキっ!!
何で!!」

「何で、とはないでしょお!今日、隼人が好きそうなシャツ見つけたから、買ってきてあげたわよ♪」

「んなっ
そんなのいーっのにっ」

「照れちゃって♪
いいから、開けて♪
リボーンがしてけっていうから、サングラスかけてきたし♪隼人もほめてくれるからって♪」

リボーンさん、助かったっす!

隼人は、少しだけほっとして、ドアを開けた。

ビアンキは、半透明のスマートなサングラスをかけていた。

うっ
ぎりぎりっっ

「いっいい感じなんじゃん!」

「うふ。ありがと♪
隼人、御飯は食べたの?何か作ってあげようか?」

いっ
「いいー!!た、食べたよっっ
あ、アネキは座ってて!!ほら、買い物で疲れてるだろ!な!」

「あら、大丈夫よ。 隼人ったら優しいのね♪」

がくっ
たく、アネキはっ

「麦茶でいーな!」

「フフ。いいわよ♪」


コップに麦茶を注ぎながら、隼人はほとんど無意識に、姉に話しかけた。

「なあ、アネキ、、」

「なに?」

「その、実はさ、、

こんなこと言って、幻滅しないでほしいんだけど ・・・」

「え ・・?」

静かに、隼人は麦茶を姉の前へと置いた ――。
と、次の瞬間、

ばたーん!!

「ぐはあっ」
勢いよく、隼人はリビングの床へと突っ伏した!!
クッションが辛うじて痛みを和らげてくれた。

ビアンキは、当然サングラスをとっていたのだった!

「隼人ったら、突然どうしたの? やっぱりお腹すいてるの?」
ビアンキは、心配しながらも普段とは違う、弟の雰囲気をすばやく感じとっていた。

「っすっすいてないっ
平気だって!!
そのっ、、ちがっ
さっきの続きだけど、、
オレ、、」

「・・・」

「―――

オレ、好きなんだ、笹川のことが ・・。」
隼人はクッションに顔を隠しながら、思いきって言った。

うわっ何か、言葉にして誰かに言うの初めてだ。
よけいに何か恥ずかしー・・・
かっこわりー、、
アネキの反応が怖い ・・・


「!!
そうなのっ いつから?
告白はしたの? OKもらえたの?」

「えっ」

「ん~♪姉さん、嬉しいわ♪隼人も恋をするようになったのね♪」

「え?やっそのっ」
思わず、隼人は姉の顔を見た!
「おぐはっ」 そしてまたクッションに突っ伏した。

「はっ
まさかっ」

隼人はドキッとした。

「諦めるなんていうんじゃないでしょうね。
そんなこといったら、私、許さないわよ。」

「え、
ちがっ
あ、アネキも知ってるだろ。
10代目も、笹川のことが ・・・

笹川も10代目のことを、好きかもしれない ・・。

それに ・・・
10代目のほうが、オレなんかよりもずっと ・・
ずっと、笹川を幸せにできるかもしれない。―――」

胸が痛い。

やばいっ
泣きそうだ。

「どうしたらいいのか、わかんねーんだ ・・・ オレ。
どうしたら、いいかな ・・・」

「・・・
隼人、本当は答えが見えてるんじゃない?」

「え、、」

「ねえ、隼人。
ちゃんと、京子に気持ちを伝えなさい。
ツナに遠慮して、告白しないなんて絶対にだめよ。

二人が付き合ってるとしたら、その場合は、例え告白したくても、耐えなきゃいけないと思う。
というか、そういう時には、隼人には耐えられる優しさを持った、男になってほしいわ。
でも、いい?
二人は付き合ってないのよ。
隼人とツナは、同じラインにいるの。

京子に伝えなきゃだめよ、隼人の気持ち、全てを。

それに、京子の幸せは京子自身が決めることでしょう?
・・・
そんなに自分をきらわないで、隼人 ・・・
隼人は、私の誇りなんだから。」

ビアンキは微笑んだ。

「それから、ツナだって!
あなたのことだから、告白するにしても、ツナに話してから、京子にいうつもりなんでしょう。
ツナはきっとわかってくれるわ ――。

右腕になるって、ただボスの言いなりになるんじゃない、自分の意志も、ちゃんと話せることをいうんでしょう?
そういう右腕を、みんな必要としてるんじゃない。」

「アネキ ・・・」

やっぱり、かなわねえなあ、アネキには。――
いっつもはちゃめちゃなのに、決めるとこでは決めて。

オレが言ってもらいたいこと、全部答えて、言ってくれた ――。

心が温かくなるのを、隼人は感じた。
じんわりと涙が滲む。

「・・ サンキュー。 アネキ。――」

ビアンキはまた微笑んだ。

「隼人はそのままでいいのよ。
そのままの隼人を、みんな信頼してるの。
知ってた?」

ふふっと笑って、ビアンキは麦茶を飲みほした。



ほんとにサンキューな、アネキ。―――
隼人は涙を拭った ・・。






関連記事
2007.06.22 00:01 | L-s | トラックバック(-) | コメント(-) |
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。