雲の中で散歩

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第4話

加速する想い





早く、
早く、話さないと ・・・!!

ダメだ ――
気持ちだけが焦る ―――


隼人は、ツナに話しそびれていた。
中々、話し出せない ・・。

やっぱり、黙っておくのはよくない。
わかってるのに。――





京子とは、朝、挨拶をしただけだった。

ただそれだけなのに、何故か心がくすぐったかった。
彼女の笑顔が眩しかった。

喜びの気持ちと比例するように、ツナへの申し訳ない気持ちが膨らんでいた。








昼休み ―――

午前中は飛ぶように過ぎ去った。

漠然とした不安だけが広がる。
もし、10代目に嫌われてしまったら ・・?
やっと、
やっと自分を、必要としてくれる人を見付けられたのに ・・・


でも ―――




「あっ10代目!!
昼飯にソーメンパンっ」


!?



「ツナ兄ーーっっ」

「うわーん!!」

「△○×!!!」

「なっ
チビ達っっ
何やってんのー!!
またランボ泣いてるしっ
学校に来ちゃだめだって、あれほど言っただろっっ」

「タケシ兄のパパンが、いつのまにかお昼寝しちゃって、そしたらランボが学校、行きたいって!
て、ボクも行きたかったんだけど!」

フゥ太は愛らしく笑って、ツナの怒りモードを消し去った。

「まったく ・・・
今日は、もうしょうがないっ
獄寺くん、ゴメン!!今日はここで帰るね! 明日、パン食べようね!」

「え、じゅ、10代目 ――。」

じーん。
10代目、俺の話、聞いていてくれたんスねっ。

感激はあとだ!
肝心なことをまだ話せてないのに ――!


「じゃっ」

「あっ!まっ 」

10代目 ―――!!




行ってしまった ・・・

ツナの背中は、チビ達と一緒に教室の外へと消えていった。



いっぺんに全身の力が抜けるのを感じて、隼人はその場に座り込んだ。
がくっ
あんなに悩んだのに ・・。

仕方ない ・・・
明日こそ話すんだ。―――
















「いらっしゃい♪」

隼人は、京子の顔を見てほっとした。
何だか心が穏やかだ。


「ほんとに、サンキューな。
あ、これっ
花。
と、差し入れ!」

顔を赤らめながら、隼人は京子にささやかな花束と、ケーキの箱をわたした。

「そのっ
招待されたら、花を持っていくんだって、アネキにガキの頃から言われててっ」

く、めちゃくちゃかっこわるいっオレっ


「あ、ありがとうーー。
うわあ、うれしぃー ・・・

ありがとう!獄寺くん!何だか、ごめんね。
わあ!ここのケーキ屋さん、とってもおいしいんだよ~!」

京子はひとつひとつの花を、輝くまなざしで見つめていた。

隼人の胸は嬉しさでいっぱいになった。

よかった ――。















「なあ、笹川、、、
あの、明日から10代目にも声掛けてみないか ・・?」


「えっあっ

獄寺くん、もしかしてお兄ちゃんと私とだけじゃ ・・」

「やっ違う!!!

いや、違うんだ。決してそうじゃなくて ――」

まっすぐに京子の目を見て、隼人は言った。
彼の、その澄んだ瞳にすいこまれそう。


「うん。
よかったあ ――
あの、、
獄寺くんさえよかったら、その、、
せっかくだし、三人で食べよう ・・。

あっあのっ たまには、いいかなあって、、
中々、こんな機会ないかなあって ・・・」

一瞬、隼人は思わず京子に触れたいと感じた ―――

何でだ。
何だろう。
この気持ち ・・・

手の平を、強く握り締める。

「うんっそだなっ
たまにはいいか」

「う、うん!」

二人は微笑み合った。






「さあ、ごはんにしよう。
獄寺くん、お兄ちゃん、呼んできてもらえる?
庭でトレーニングしてるはず!」

元気よく、京子は言った。

「ん!
ったく、芝生頭はしょーがねーなあ!
おいっ 芝生頭ー!」

「ふふ」

京子はいつものように、ふんわりと笑っている。

隼人はくすぐったい気持ちを隠すように、庭へと向かった。

―――





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2007.06.21 01:28 | L-s | トラックバック(-) | コメント(-) |
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