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第3話
想いが走り出す ・・・

想いが走り出す ・・・
「じゃ、
ほんとにうまかったよ、笹川。
サンキューな!」
「うん!
また明日、ね。
約束!」
「極限に歓迎するぞっ!!」
「お、おうっ
あ、明日、な。」
「タコヘッド!!
ほんとに送らなくていいのかっ?」
「あっ、当たり前だろーがっ芝生頭!
何言ってやがるっっ」
「ふふ」
京子の温かい笑顔と、彼女の兄、了平の熱血に見送られて、隼人は笹川家を後にした。
夜風が、少しほてった頬に心地よい。
夜は深まり、月がいっそう輝きを放っている。
「♪」
楽しかったな ・・・
やっぱり、一人じゃない飯はよけいにうまく感じるもんだな。―――
いつも集まる時は、10代目達も一緒で ・・・
じゅっ
10代目っ
!!
そうだっっ
オレとしたことがっっ
( とすっ )
隼人は思わず、道端の木に寄りかかった ―――
何で ・・・
何で、思い出せなかったんだ ―――!!
すっかり、舞い上がってた ・・・
そうだ ・・・
笹川は、10代目の想い人じゃないか ―――――
う ・・・
ね、寝むい ・・・
昨日、ほとんど眠れなかった。
10代目と、笹川と顔が交互にまぶたにうかんで ・・。
隼人は眠い目をこすりながら、心なしかとぼとぼと、10代目こと、沢田綱吉、通称 『 ツナ 』 の家へと向かった ――。
はっ
もう10代目のお宅だっ
ばしっ
隼人は自分の両頬をぶって、気合いを入れた!
よし!!
昨日のことを、すっかり10代目に話そう。
そして、今日の夕食のことも話すんだ。――
あっ あれは10代目の頭!
「じゅっ10代目ーっ」
「ガハハハハッ」
「ランボっ こらっそんなに走るなっ
あっイーピンもフゥ太もっ」
「わーい!」
「×○×~○×♪!!」
へ?
「あっ獄寺くん!おはよ!」
「ハヤト兄!おはよ!♪」
「×○×♪」
イーピンは隼人に挨拶をすると、ランボを追いかけて行った!
「フゥ太っ チビ達を追いかけてて!」
「うん! ハヤト兄、またねー!」
「お、おうっ
朝から、どうしたんスか?10代目?!」
「うん!今日さあっ
母さんとビアンキ、一緒に出掛けることになって、チビ達の面倒を、山本の父さんが引き受けてくれるんだ! 今日、お店、定休日らしくて!
あっじゃあっオレ、チビ達を追いかけるねっ
せっかく来てくれたのにゴメン!!学校で!」
ダッシュして、ツナはフウ太達を追いかけて行った。
隼人は力が抜けて、しばらくツナ達の後ろ姿を見送っていた。――
む、よしっ学校で話すんだっ!
隼人は学校へと歩き始めた。
京子の顔が、また心にうかんでいた。
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2007.06.21 01:13 | L-s |
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